老犬の悩み

老犬がご飯を食べなくなるのは夏バテだけじゃない

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老犬 ご飯を食べない

年齢を重ねた愛犬に、日常のちょっとしたしぐさから老いを感じることもあるでしょう。若いころに比べて愛犬が食べなくなるのは仕方のないことですが、原因が老化ではないこともあります。

夏の暑い時期、夏バテになって胃腸の働きが弱り食欲が落ちることがあります。しかし、暑いから夏バテと決めつけるのも早計です。しっかり動物病院の医師の診断の基、原因を明らかにしないと重大な病気の発見を見落としてしまうことになります。

病院で異常なしと診断されれば老犬介護の範疇に、疾病が見つかれば入院や通院、投薬、手術など適切な処置を行いましょう。

老犬がご飯を食べなくなる、水を飲まなくなる理由はいくつかありますので、それを紹介します。

病気や怪我で食欲がなくなるケース

健康診断中の犬

老犬になると免疫力が低下して病気になりやすかったり、内臓系の働きが悪くなり機能に支障をきたすようになってきます。

物理的なケガである場合は、見た目で分かりやすいですが、体の内部のことになると発見しずらいことが多いです。愛犬の仕草を良く観察して異常がないかチェックしましょう。

食欲がなく元気もなくなってくると病気に対する抵抗力がなくなってきますので、ちょっとしたことでも風邪をひいたり、重症の場合は肺炎を引き起こして致命傷になることもありますので、しっかりケアをしてあげて一緒にいられる時間を増やしてあげましょう。

腎不全を患っている場合

ごはんを食べない以外によく水を飲むようになった、元気がない、下痢や嘔吐をともなう場合などは、すぐに病院へ連れていくようにしましょう。

慢性腎不全はシニア犬になるとかかりやすい病気の一つでもあります。完治が難しく、投薬や食事療法などを行い、進行してくると点滴治療になります。症状が顕著に表れるようになるとかなり進行しており腎臓の機能も半分以下になっていることも多いので、日ごろから尿の量や頻度などをチェックしておくことが重要です。

口内炎を発病している場合

勉強中の犬
年を取ってくると皮膚や粘膜が弱くなりちょっとしたことでも炎症お起こしやすくなります。口の中に赤い発疹や出来物ができて痛がります。日ごろのケアとしては口内を清潔に保つことが肝心です。

よだれに血が混じったり、口臭がひどくなるもの1つのサインです。見逃さないようにしましょう。歯周病を患っていると併発しやすいので注意が必要です。他にも、腎臓病や糖尿病を患っていたり、ビタミン不足でも発病します。口内炎を発見したら、合併症がないかも病院で一緒に検査してもらうと良いでしょう。

病気以外で食欲がなくなるケース

病院で診断を受けた結果、特に病気などの異常が見られない場合は、単純に老化で様々な機能が低下して食欲が低下しているケースや、今の時期ですと夏バテの場合が考えられます。

普段の家の環境や外出した時の気候、お散歩に行った時間帯なども考慮しながら、何で食欲がないのか考えて適切な対応ができるようにしておきましょう。

運動量、基礎代謝が低下して食べなくなる

老犬 ご飯を食べない
エイジングは基礎代謝の低下や胃腸をはじめ腎臓などの内臓の機能の低下、運動量の低下が起こるのは、犬も人間も一緒です。筋肉量も低下しますので、足腰も弱くなり動くのが億劫になってきます。

以上の複数の機能低下により食べることが難しくなることと食欲がなくなることによりご飯を食べなくなってしまいます。

本来肉食動物である犬は、人間以上にたんぱく質を必要とします。筋肉を作るのに必要な必須アミノ酸を、良質な肉たんぱく質からとれるように心がけましょう。たんぱく質の摂取は筋肉量の低下を抑制し、動く意欲の向上にもつながります。

しかし、加齢とともに消化機能も低下していますので嘔吐や下痢もしやすくなるので、お湯でふやかして柔らかくしたり、消化のしやすいものを取り入れたり消化吸収しやすように工夫することも大切です。
関節の軟骨がすり減ったり足腰が弱くなり運動量が減ってしまうので、少しでも運動ができる体を維持するためにコラーゲン、グルコサミン、コンドロイチンなどの栄養素を意識してあげると良いでしょう。

逆に、老犬なのに若かった時くらいよく食べることもまれにあります。しかし、上にも書いたように基本的な活動が低下している分、基礎代謝が少なくなっています。カロリーの取りすぎは肥満の元ですので、年齢に合った量を食べさせるようにしましょう。

食物の嗜好の変化でこだわりが強くなる

老犬 食べない 味覚が変わって困っている犬
今までずっと食べていたドッグフードを急に見向きもしなくなり食べなくなってしまうことがあります。これは、加齢で味覚も変化していることが原因と考えられます。

こう書いてしまうと単なるわがままにも聞こえますが、年齢とともに味を感知する味蕾の現象や神経伝達が鈍くなって味を感じにくくなっているケースがあります。

認知症の初期症状の一つとして味覚の変化があげられますので、夜鳴きが増えていないか、徘徊していないか、普段よくとおる道でぶつかったり転んだりしないかもチェックしましょう。

食事の改善法としては、普段からドライフードを与えていた場合には、ウェットフードを試してみるのも良いと思います。湿っている方が香りが強いので食欲が出やすくなります。

人間でも年を取ったら脂っこいものをあまり食べなくなったり、嗜好が変わることがありますので、そんな時は塩分控えめな方が良いのですが、嗜好性の高いフードを混ぜてあげるなどいつもと違うご飯にする工夫をすると良いでしょう。

そして、味覚には亜鉛を代表するミネラルが重要になります。体の機能を調節する大事な役割がありますので多すぎても少なすぎてもいけませんが、1日の食事でバランスよく摂取できるような工夫も必要です。

特に、シニア犬からはカルシウムとリンは骨を構成する栄養なので意識して与えるようにしてください。

夏バテで食欲がない

老犬 食べない 夏バテ中
歳を負えば追うほど体力は低下してしまいます。たとえエアコンをよく聞かせた環境でも夏バテになってしまいますので部屋と部屋の温度差や日中や夜間の温度差などに気を付けて過ごしやすい環境を維持しましょう。

夏バテの対処法は基本的に人間と一緒で、水ばかり飲まない、食欲のわく食事を心がける、ビタミンCやたんぱく質の摂取を積極的に行う、などの対処をしましょう。あまり症状が良くならない場合には一度病院に連れて行って検査を受けましょう、夏バテだけではない可能性があります。

これといった特定の理由がなく食欲がない

老犬 食べない 寝床のわんちゃん

食欲がない、水を飲まない、という時はまずかかりつけの獣医師さんに相談しましょう。体力がなくても摂取しやすいフードや飲み物代わりのゼリーなど高品質なものがたくさん販売されています。

わんちゃんの状態にあったものをお勧めしてくれると思いますので試してみると良いでしょう。

動物は自分の死期が近いと内臓に物を残さないようにすることがあるそうです。
年老いてくると全身の筋肉が少なくなり、すべての部位を動かすのも大変になってきます。ご飯を食べるときには重たい頭を首で支えなければいけませんし、体を起こさないといけません。

また、胃液の分泌も少なくなり、腸での栄養吸収も効率が悪くなる、その他消化器系が弱ってくると食べてもうまく消化できず体力を使います。満腹中枢も自律神経の衰えとともにうまく働かくなり食欲が湧かなくなってきます。

この場合は穏やかに老衰に向かっているとみて、残された時間を如何に幸せに過ごせるかにフォーカスを当てて看取る心構えをしましょう。

最期は嚥下する力もなくなり水も飲めなくなってきますので、その時は無理に飲ませずに湿らせたガーゼなどで口の中にゆっくりお水を湿らせるように与えます。

どうしてももう何も口にしなくなってしまったら悲しいですが、最期の時を受け入れて静かに一緒に過ごしてあげましょう。

大好きな人の気配がする、声がする、撫でてもらえる。これは何物にも代えがたい一番幸せな時間といえるでしょう。

老犬が食べないときに注意したいこと

老犬 食べない 暑い日の散歩
食べなくなるのには何かしらの理由がありますので、飼い主の判断ではなくまず病院にいって正確な診断を受けることが大事です。それから、できることをしてあげましょう。
特に慢性的な病気を抱えている、常時投薬をしているときは気を付けなければいけない栄養素がありますので、しっかり指導を受けて療養するようにしましょう。

特に夏は食べない=夏バテと決めつけやすいので要注意です。食べない以外にも何かサインを出してないかよく観察してください。下痢や出血、震えなど普段見せない動きをしていたらその症状を良く獣医師さんに説明して診察してもらうと良いです。

老犬になるといたるところが弱ってきて定期的に検診が必要になりますが、なるべくストレスを感じさせないような環境づくりをして余生を幸せに過ごせるようにしてあげましょう。

ある愛犬家の話で、動物が人の元に来るときは最初から寿命が決まっているんだよ、だから、最期の時も決まっていたことだから「ああすればよかった、こうすればもっと長く生きれたかも」と後悔しないでね、一緒にいて幸せだったよ、と愛犬の最後の時にお話ししたというものがありました。

老犬 食べない シニア犬との幸せな時間

病気にしても加齢にしても食欲がなくて食べない、という時はしっかり愛犬と向き合って、その時出来ることをしっかりしましょう。

最後までブログをご覧いただきありがとうございました。このブログがあなたの愛犬ライフの一助になることを願っています。

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