老犬の悩み

老犬の認知症とは その症状と予防について

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犬との幸せな時間

ペットの平均寿命が延びて一緒に過ごせる時間も長くなりましたが、
その分病院にかかることも多くなりました。
健康寿命という言葉も良く聞くようになり、如何に大病せずに元気で暮らせる期間を延ばすかが大事になってきています。

とはいえ、高齢になっていき、筋肉や消化器官が衰えるだけでなく、
脳細胞や神経細胞も衰えていきます。

それに伴って、だんだん活動的でなくなっていき名前を呼ばれても反応しなくなったり、
情緒不安定になったりするようになります。

壮年期・シニア犬~老犬の夜鳴きや徘徊、昼間ずっと寝ていて夜寝ない昼夜逆転などは
認知症や痴呆の始まりかもしれません。

認知症はわんちゃんによって症状の出方は異なります。
今までできていたことができなくなったり、いつもと違う行動を頻繁にするようになったら
認知症を疑い、対策を取ることで症状の進行を遅らせたり、軽減したりできます
早めに気づいてあげることで家族との楽しい時間を伸ばしてあげましょう。

犬の認知症とは

困っている犬

名前を呼ばれても反応しない・わからないなどの認知能力や
反応性の低下や新しくものを覚えられない・以前出来ていたことができなくなるなど
学習記憶能力の低下が起った状態のことを認知症と言います。

発祥の原因は人間と同様に脳梗塞や脳内出血で脳細胞が死滅し機能が低下する場合もあります。
ヒトにおいては認知症の発症原因の6割と言われているアルツハイマー症は
イヌでは起こっているがヒトほどの症状は出ないとされています。
理由はヒトより圧倒的にイヌの方が寿命が短いためです。

アルツハイマー症の代表的な現象としてSP/CAAと言われる老人斑の出現と
脳血管アミロイド沈着が起こり脳の機能が低下し NFTと呼ばれる神経原線維変化が
起こって認知症の末期症状が出ると言われています。
犬の場合NFTが起こる前に寿命が尽きてしまうことが多いのです。
結局のところ、老犬における認知症の一番の原因は加齢による
脳と神経の機能低下によるものとなります。

認知症になりやすい犬種

帽子犬

日本犬がなりやすいと言われています。
秋田犬・甲斐犬・紀州犬・柴犬・四国犬・北海道犬
古来から日本犬の主な食料は魚であったことから動脈硬化や脳梗塞を予防すると言われている
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸が多く必要なためです。

現代の食生活では摂取しにくい環境にあり、
不足すると動脈硬化や脳梗塞が発症しやすくなり痴ほうに繋がりやすくなっています。

ちなみに洋犬は認知症になりにくいです。
チワワ・トイプードル・ラブラドールレトリバー・ゴールデンレトリバー・ダックスフンドなど。

痴ほうが始まるのは大型犬の方が早く発症し小型犬の方が遅く発症する傾向にあるようです。
大型犬の方が加齢が早いためと言われています。

老犬の認知症になったときの兆候と症状の一覧

勉強中の犬

年齢や体調、犬種や個性など様々な要因で認知症の症状はまちまちですが、
その行動の英語名の頭文字を取って「DISHA」(ディーシャ)と呼ばれる5つのカテゴリーに分類されて
それぞれに特徴的なサインがあります。

目安としては大型犬は8歳、小型犬は10歳を過ぎてから以下のような行動が
目につくようになったら認知症を疑いましょう。
日ごろの様子とちょっとでも違ったら、かかりつけの動物病院で精密検査を受けてみると
早期発見につながり進行を遅らせることができます。

  • Disorientation(D:見当識障害)
  • socio-environmental Interaction change(I:社会性や周囲環境との関わりの変化)
  • Sleep-wake cycle change(S:睡眠、覚醒周期の変化)
  • House soiling(H:不適切な排泄)
  • general Activity change(A:活動量や内容の変化)

具体的な内容は以下の通りです。

Disorientation D:見当識障害

空間認知の変化、周囲の環境に対する把握不全、身に付けた経験の混乱等を意味します。

具体的な行動としては

  • 良く知っている場所で迷子になる
  • 人を認識できずおびえる
  • 行きたい方向と違う方向に進んでしまう
  • 家の中で道を間違える
  • 落ち着きがなく家の中を無意味にうろうろする
  • 障害物を避けることができず立ち往生する
  • よく知っているものに初めて見たかのような反応を示す

などがあげられます。

socio-environmental Interaction change(I:社会性や周囲環境との関わりの変化)

「I」のInteraction「社会的交流」のことで、
飼い主やその他の人、また他の動物たちとの関わり方の変化、
学習した事に対する反応性の低下などを意味します。

具体的な行動としては

  • お出迎えや匂いをかぐなど挨拶行動の低下
  • 撫でられても反応しない
  • 自分でおもちゃで遊んだりしなくなる
  • 人とおもちゃで遊んでもらうことに興味がなくなる
  • 他の犬とも遊ばなくなる
  • 他の存在への攻撃性が高くなる
  • 異常に甘えるようになる

などがあげられます。

Sleep-wake cycle change(S:睡眠、覚醒周期の変化)

犬の睡眠

昼間ずっと寝ていて夜置きっぱなしのような昼夜逆転することを意味します。

具体的な行動としては

  • 夜になっても寝ようとしない
  • 起きている時間と寝ている時間が極端になる
  • 夜中に徘徊し、遠吠えをする
  • 昼間はずっと寝ている

などがあげられます。

House soiling(H:不適切な排泄)

排尿・排便コントロールができなくなり、粗相が多くなることを意味します。

具体的な行動としては

  • トイレ以外の場所で排泄をする
  • トイレサインをしなくなる
  • 外に出た後、室内に戻って排泄する
  • 間違った場所で繰り返し排泄をする
  • 突然おしっこを漏らす

などがあげられます。

general Activity change(A:活動量や内容の変化)

あまり積極的に動かなくなるなど活動性の低下を意味します。
また、無意味な行動も頻繁にとるようになります。

具体的な行動としては

  • 外的な刺激全般に対する反応の低下
  • 何もないのにずっと同じ場所を見続けている
  • 何かをずっと舐め続ける
  • 無駄吠えが増える
  • 食欲異常(過食・拒食)

などがあげられます。

認知症の予防について

青空と犬

一度認知症が発症してしまうと治ることはほぼありませんが
日々の活動や食事やサプリメントなどで症状の進行を遅らせたりすることはできます。

かかりつけの動物病院で愛犬の特徴をよく知っている獣医師などからの
アドバイスを活かしてご家族のサポートや外部の老犬福祉サービスなどを利用しながら
充実した日々を送れるようにしましょう

ここでは認知症の進行を遅らせるための工夫や食事、サプリメントを紹介します。

散歩のルートを工夫する

散歩中

お散歩自体に刺激があり、歩くことで血流が促進されますので脳の活性化に有効です。
お散歩のルートを普段と変えると、いつもと違う景色を見たり匂いを感じられ五感が刺激されるので
脳にとってはさらに刺激となります。

しかし、老犬の個性によっては不安を覚えストレスになることもありますので、
散歩中の様子はしっかり観察してください。
少しでも不安がるようであればいつもの道に戻してあげましょう。

また、加齢によって様々な部分が衰えてくると、
普段は転ばないようなところでもつまずいて転倒したり思わぬ怪我に繋がりますので
注意しましょう。

寝たきりになってしまって動けない場合でも、
しっかり保温してカートで外に連れ出してあげるだけでも効果はあります。
体に無理のない範囲で外に連れて行ってあげましょう。

たくさん遊んであげる

痴ほうが始まってくると反応性が低下して元気いっぱいのおさないころにくらべると、
遊ぶことが減りますが、誘うと喜んで遊ぶこともあります。
様々な知育玩具がありますので、お家のわんちゃんにあったものを利用するのもよいでしょう。

スキンシップも兼ねてマッサージをする。

犬をなでなで

飼い主とのコミュニケーションは脳に良い刺激となるだけでなく、
信頼関係をより深めることにもつながります。
マッサージ中もできるだけ、話かけたり、なでるなどのスキンシップを図りましょう。

マッサージ血流を良くし体の柔軟性を養う効果も期待できますので
獣医師やペットサロンのスタッフにマッサージの仕方を相談して積極的に行いましょう。

しかし、老犬になると皮膚をはじめ筋肉や骨が弱くなり、関節の可動域も狭くなることから
無理な力がかかると思わぬ怪我に繋がるため、
犬種や年齢、健康状態に合わせたマッサージをできるようにしましょう。

マッサージだけではなく、撫でる・話しかけるだけでも効果はありますので
継続的に行いましょう。

DHA EPAをあたえる

サプリメント

DHA,EPAは認知症の予防に有効であるといわれています。
青魚に豊富に含まれているので食事に取り入れたりできますが老犬になると
消化能力が落ちてきていますので、飲ませやすいサプリメントなどを与えたりして補給させましょう。

日本犬はDHA/EPAの要求性が高いので幼いうちからサプリメントで補給するのも一つの手です。
サプリメントには粒状・粉状・液状のものがありますので、
わんちゃんの個性に合わせた種類のサプリメントを与えると良いです。

食生活を改善する

サプリメントの他、動物用の塩分の少ない煮干しなどの青魚を
ごはんやおやつに加えるのもよいでしょう。
他にも、活性酸素をおさえる抗酸化物質やビタミンなど、
認知症に効果があると考えられている栄養素はいくつか存在します。

レシチン

細胞膜を構成している主成分です。生理機能の多くの部分に関わっていたり
神経伝達物質であるアセチルコリンの材料になっています。
副交感神経の刺激を伝達し、学習や記憶、睡眠に関わっています。
卵黄、大豆、レバー、うなぎなどに多く含まれています。
老犬になると消化機能が衰えてきますので与えるときは
すりつぶしたりして胃腸に負担のかからないように調理して与えましょう

ビタミンB群

ビタミンB1、B2、B3、B6、B12には、脳の中枢神経や手足の末梢神経を
正常に保ち神経細胞を修復する働きがあります。
豚肉、ウナギ、ナッツ類、レバー類に多く含まれています。

コエンザイムQ10

細胞が正常に機能するために必要な抗酸化物質です。
細胞の成長や健康の維持に必要なエネルギーの産生にコエンザイムQ10は使われます。
エネルギーを作り出すだけでなく、高い抗酸化作用を持っていて老化予防にも役立ちます。
また、ビタミンEの抗酸化作用を高めるはたらき、
心臓機能や血液循環の改善、脳神経細胞を活性化させる作用も効果があると言われており、
痴呆症の進行を遅らせる効果があるとされます。
ハマチやイワシなどの魚やブロッコリーに多く含まれています。

食生活を改善する のまとめ

ここに挙げた食材を積極的に摂取することで、認知症発症前には予防にも繋がります。
子犬の頃からこういった食材の食事に慣れ親しんで居れば総合的な疾病の予防にも繋がり健康寿命の向上が期待できます。

老犬の認知症 末期症状について

老犬

脳の病変部が全体に広がってくると、体の機能が広範囲に失われ、
四肢も動かせなくなり寝たきりになることが多いです。
次第に食べ物を飲み込むための嚥下運動や心臓の動き、呼吸といったような生命の維持に重要な
機能も出来なくなっていき心不全、肺炎などを起こしやすくなるのです。
最終的には多臓器不全になり生命の維持ができなくなります。

認知症を発症してからの余命は一般的には発症から8年と言われていますが
認知症自体での余命というよりは犬自体の平均余命であることが多いです。
なぜなら、前述したように人と犬の寿命の違いから、犬の認知症の場合、
終末期に入る前に寿命が尽きることがほとんどと言われています。

  • 昼夜逆転
  • 夜鳴き
  • 徘徊

の程度がひどくなった場合、認知症の末期と言えますので介護等のお世話を
どうするかの目安にすると良いです。

老犬の認知症とは その症状と予防についてのまとめ

犬との幸せな時間

認知症が進行して愛犬が体が辛そうになったとしても、
ご家族の介護の工夫や老犬福祉サービスの利用などで
老犬の生活の質を向上させてあげることができます。

犬は年をとっても飼い主の不安や怒りなどの感情に敏感に反応します。
意思の疎通が難しい老犬の介護を独りで頑張ってしまうと体にも心にも無理がかかってしまい、
大変苦しい介護を行うことになってしまいます。
ご家族や動物病院、老犬ホームなど周囲のサポートも惜しまず受けましょう。
わんちゃんはもちろん飼い主も健康で健やかに過ごせなくてはなりません。

年をとっても飼い主さんがそばにいてくれることが一番ですから、
日々の食事から散歩、身だしなみのケアなどを通してコミュニケーションや栄養管理を
しっかり行ってに、愛犬との幸せな時間を過ごしてくださいね。

 

年を取った愛犬にずっと可愛くいてもらうための
「あしあと」からのご提案

ずっと一緒にいたいから 衛生面の管理も長生きの秘訣です。

元気な犬と光る空

潮来のペットサロン「あしあと」で行う老犬のケアにつきましては、
美容を目的としてはおりますが、
高齢なわんちゃんにとっては衛生管理の意味合いが強くなっております。

トリミングなどのケアを受ける前に必要なことがあります。
・動物病院での定期健診
・オーナー様の同意書
・わんちゃんの近況報告

そのため、お客様のカットの要望に応えられないことも多々あります。

もちろん可愛くカットさせていただきますが、わんちゃんの体力と日々の生活にあったカットを
提案させていただきますので、あらかじめご了承ください。

ダルメシアン

また、トリミングを行う日程もオーナー様のご予定に合わせて行います。
トリミングだけでなく、足の爪切り耳掃除などのグルーミングも行います。
ペットホテルも併設しておりますので、急な外出でも安心して預けることができます。

生涯の伴侶である愛犬の、その子にあったやりかたを
お客様と相談しながら生涯提案していきます。

シニア犬からのグルーミングや分割トリミングについては
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